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昨日まで、トスカーナ州とフィレンツェの旅行ガイドを書いたので、今日は、フィレンツェから電車で30分ほどのお隣の街、プラートについて書きたいと思います。
私はプラートにはずっと立ち寄りたいと思っていて、フィレンツェが好きなのでいつでも寄ることができるだろうと考えてしまい、なかなか行くことが出来ていません。
行ったことはないのですが、行きたいと思っているので本などで下調べをしてまとめてあり、ここに改めてまとめたいと思います。
プラートについて
プラートは、9世紀頃、現在のドゥオーモを中心とした地域から形成されました。
12世紀にはコムーネを形成し、13世紀の領主制の時代に領主アルベルティ家が大邸宅を建造、その後フェデリコ2世が城を築き、その周辺に居住区が出来、先の居住区と併合されました。
羊毛業が盛んでしたが、この頃フィレンツェに買収され自由を失うとともに経済、産業も衰退してしまいます。
18世紀末には産業が復活、都市も新しく建設され、19世紀にはビセンツィオ川に利用によって新しい産業が発展、20世紀になると町が城壁の外まで拡大されました。
見どころ
Duomo大聖堂
12-13世紀にロマネスク様式で建築、14世紀にゴシック様式の身廊と外陣の交差部を加え拡張されました。
Museo dell’Opera del Duomo大聖堂付属美術館
Palazzo Vescovile司祭館(12-17世紀)に置かれています。
ドゥオーモの説教壇から移されたDonatello Danza dei putti童児の行進、Filippo Lippi Ancona di Santa Lucia聖ルチアの祭壇用衝立て、タブロー聖ヒエロニムスの死、
Paolo Uccello、Jacopone da Todiなどの作品が収められています。
Galleria Comunaleプラート市立美術館
Lorenzo Monaco 多翼祭壇画、Filippo Lippi 玉座の聖母と諸聖人、キリスト降誕、聖マルゲリータ、聖母子と諸聖人、Luca Signorelli工房 円形画などの作品が収められています。
Chiesa di Santa Maria delle Carceriサンタ・マリア・デッリ・カルチェリ教会
1484年に着工された、1486-95年ジュリアーノ・ダ・サングッロにより完成されたルネサンス様式の教会です。
Castello dell’Imperatore
1237-48年、フェデリコ2世によって築城されました。
プーリアとシチリアのスワビア家の城々と同類のもので、方形平面の巨大な城となっています。
Palazzo Albertiアルベルティ宮
13-15世紀の建物で、Galleria di Palazzo Albertiが併設されています。
Giovanni Bellini キリストの磔刑、Filippo Lippi 聖母、青年時代の作品、Caravaggio 茨の戴冠などの作品が収められています。
Chiesa di San Domenicoサン・ドメニコ教会
ゴシック様式の建物(1283-1322)で、ファサードの大理石の上張りは未完成となっています。
1674年にバロック様式に改装された内部には17世紀のオルガン、16-17世紀の絵画などが収められています。
Museo di Pittura Murale壁画博物館
サン・ドメニコ教会に続く15世紀の回廊付き中庭を通っていきます。
壁から剥がされたフレスコ画、プラートとその近郊からの赤色顔料によるフレスコ画の下絵と掻き絵(13-17世紀)、Filippo Lippi、Filippino Lippiの作品を収蔵しています。
料理
Minestra di pane alla rustica田舎風パン入りミネストローネ
Sedani ripieni alla Prateseプラート風セロリの詰め物
Polpette all’uvaレーズン入りミートボール
Cantucciカントゥッチ
ワイン
フィレンツェと同様です。
イベント
Mercato di Prato 骨董小品市 9月第3度日曜、復活祭とクリスマスの前夜に立ちます。
アクセス
電車 Prato Porta al Serraglio駅
Firenzeまで22分
Bolognaまで50分
読んでくださりありがとうございます。
