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イタリアの文学

お越しくださりありがとうございます。

 

今日はイタリアの文学について書きたいと思います。

 

13世紀

 

イタリア文学は、イタリア語が発達した時期、13世紀から始まります。

アッシジのサン・フランチェスコ(1182-1226)「被造物の讃歌Cantico delle Creature」が最も古い文学作品の一つと言われています。

これは、ラテン語ではなく、フランチェスコの周りに集まった修道士たちが、お祈りの時に用いたウンブリア地方の俗語で書かれています。

また、ホーヘンシュタイン家のフェデリーコ2世の宮廷でプロヴァンスの影響を受けた恋愛詩がシチリア派Scuola siciianaによって盛んになります。

13世紀のイタリア文学において最も知られているのは清新体派dolce stil nuovoで、音楽的な詩句で愛を歌う叙情詩のジャンルを指し、「神曲Dvina Commedia」を著した。ダンテ・アリギエーリ(1265-1321)も初期に属していました。

 

14世紀

 

イタリア叙情詩最大の詩人フランチェスコ・ペトラルカ(1304-1374)が活躍します。

代表作である「カンツォニエーレCanzoniere」は、イタリア国内外の叙情詩に大きな影響を与えます。

また、ペトラルカの友人、ジョヴァンニ・ボカッチョ(1313-1375)も活躍し、100の小咄からなる「デカメロンDecamerone」を著しています。

 

ルネサンス

 

ペトラルカが先駆者となって発達したユマニスム(人文主義)は、ルネサンスと密接に関連しています。

中心地フィレンツェでは、ロレンツォ・デ・メディチが様々な文化活動を行い、理想的なユマニスムが見られます。

メディチ家と親交が深かったアンジェロ・アンブロジーニ(1454-1494)は、イタリア的叙情詩を深めます。

また、政治家、政治論者であるマキャヴェッリ(1469-1527)が「君主論Principe』を著し、その思想から、偽善や駆け引きの代名詞となるマキャヴェリズムという言葉が生まれます。

この頃、ルドヴィーコ・アリオストによって書かれた「狂乱のオルランドOrlando Furioso」は、イタリアルネサンスを代表する詩となります。

また、古典主義的な文学とは異なる、アレティーノ(1474-1533)、ルッツァンテ(1502?-1542)の喜劇のような世俗的な文学も発達します。

 

バロック

 

アメリカ大陸の発見、ロレンツォ・デ・メディチの死後、イタリア文学は少し停滞します。

この頃、科学者、化学論者であるガリレオ(1564-1642)が活躍します。

18~19世紀

バロック的文学に対して、品のある古典的な上品さを追求するアルカディア会という文人の集まりが発達します。

この頃は、ミラノが文化の中心となり、演劇界ではカルロ・ゴルドーニ(1707-1793)、ヴェッリ(1728-1793)、ベッカリーア(1738-1794)などが活躍します。

文学では、パリーニ(1729-1799)、アルフィエーリ(1749-1803)、フォスコロ(1778-1827)が活躍します。

ロマン主義の作家として、ジャコモ・レオパルディ(1798-1837)、「いいなづけPromessi Sposi」を著したアレッサンドロ・マンゾーニがいます。

19世紀後半、叙情詩の分野では、イタリア人初のノーベル賞受賞者である、ジョズエ・カルドゥッチ(1835-1907)が現れます。

 

現在まで

 

20世紀の初めは、雑誌が発売されることにより、政治、道徳、文化など様々な分野について書かれます。

未来派錬金術派などを経て、第2次世界大戦後はネオレアリズモ(新現実主義)が、文学よりも庶民的な映画という形でも、労働者や農民たちの現実の生活をリアルに表現します。

チェーザレパヴェーゼ(1908-1950)、アルベルト・モラーヴィア(1907-1990)、ピエール・パオロ・パゾリーニ(1922-1975)、イタロ・カルヴィーノ(1923-1985)、レオナルド・シャーシャ(1921-1989)が活躍します。

 

 

日本ではなかなか手に入らないので、イタリア旅行に行くと本をたくさん買ってきますが、大人向けの小説を読むことができる語学力が無いので、料理、旅行、美術の本、語学の本、子ども向けの絵本を購入します。

次回行った時には、ここに調べて書いたような本を少しずつ購入して、勉強を兼ねて読んでみたいと思っています。

 

読んでくださりありがとうございます。